2011年6月3日金曜日

謝恩価格本

何気なくネットの情報を拾い読みしていたら、こんなサイトがあることを知りました。

出版社共同企画「期間限定 謝恩価格本フェア」へようこそ!

毎年4月から6月までの3ヶ月間、国内出版社99社が、各社お蔵入りタイトルを出品して開催される新刊本のバーゲンフェアとのこと。価格は刊行時定価の50%ということで、なかなか歯切れの良いフェアに聞こえます。
これはモノによってはせどりの対象になるのではという思いもあって覗いてみましたが、さすがに何年も前に出版されてお蔵入りしてたものだけあって、内容の鮮度がイマイチ、テーマがマイナーすぎ、素材は良いのにすこし内容の強度に欠けるような雰囲気のものが多かったり。これでは、うまくこのサイトを探り出した上に欲しい本と出会える読者はそう多くないんじゃないだろうかという感がして、だったらかえって何かしらせどってみる価値あるかもなと思い一通りチェックしてみました。
とは言え、およそ1,000点程度の在庫の中から探すのは結構骨が折れるもので、なんだかんだで2時間くらいかけてピックアップしたのはほんの10冊足らず。とは言え中には高額本もありましたし、しっかり厳選したのである程度納得の10冊。のつもり。実際に売れてみないことには何ともです。
しかも、流石に再販制度の名のもとに催される新刊書籍のバーゲン本、ただ安いわけはなく、バーコード部分にRFIDタグを貼り付けて、定価本との差別化を図った上で販売されているとのこと。説明によれば、このタグ、剥がすことはできるけども、本の素材によっては本を傷めてしまうタイプのもののようで、要するに単純に新品転売できるような代物ではないということで。ところが、マケプレで新品としてこの謝恩価格本を転売されている出品者の方がいらっしゃって、強者だなぁと妙に感心してしまったりしましたが、私のような小心者は新品として出品できるかどうかは微妙な気がします。バーゲン価格がプリントされたタグを貼り付けたまま新品価格で出品してもなんとなく納得してもらえないだろうとも思いますし。ということで、私としてはタグ剥がしを試みた上で中古としての出品にならざるを得ないな、という辺りを踏まえて選んだ10冊。とにかく市場の反応を伺いたいと思います。

それからRFIDと言えば、最近の新刊児童書にも裏見返し部分にタグが貼り付けてあるものがあったんですが、改めて実証実験進めてるんだなぁと実感。うまくこのフェアにも適用されているんですね。かぴぱらさんのブログでも電子書籍が一般化するには10年くらい掛かるなんて話題が上っていましたが、たしかに電子書籍よりもまずはRFIDによる本(メディア商品)のトレーサビリティの方が直接的な影響があるのかもしれないなぁなんて思ったりしました。

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