2011年10月25日火曜日

サクリファイス

Amazonでタルコフスキーのサクリファイスを注文しました。



高円寺の風呂なしアパートで一人暮らししてた23、4の頃、タルコフスキーのビデオをレンタルしまくって寝る間も惜しんで貪るように観ていたあの頃。そしてタルコフスキーは、妻と知り合ったばかりの頃にいいよね!って盛り上がった二人にとって思い出の映画監督。今は無き千石の三百人劇場でのソ連映画祭に一緒に出かけたりもしました。いまでも青尻ですけどね、二人ともそれはそれは青い青い僕ちゃんお嬢ちゃんたちのことなので、タルコフスキー観たってポエジーに酔って浸っていかにも鑑賞いかんともしがたく消費者。そんな僕らとはまるで違う次元で不変的に高みにあり続けるタルコフスキーの作品たちは、絶対無限の彼方でいつまでも輝き続けるんだろうな。でも、多分、今観たらきっと違うはずだよサクリファイス、無限遠の彼方には違いないけど俺も今じゃ1人の息子を持つ父親だよせめて子供達にはあなたとタルコフスキーあなたの最後の作品をここに。
尻の青い親父でごめん。

2011年10月20日木曜日

35の夜

10月も半ば過ぎ、ずいぶん肌寒く感じられるようになってきました。
だんだんと冬に向かって年末に向かって晩秋に憩う想いと、師走の文字通り今年は今までとは一味違う慌ただしさを迎える心づもりとで、なんでかな思わずため息が出たりしています。
こんな時だからこそ、来るべき上昇気流にうまく乗れるようしっかりと準備に勤しまねば、そんなふうにして今週はいろいろと試行錯誤に取り組んでいます。
仕入のこと、在庫管理のこと、投資のこと、経理のこと、etc...

いま手を付けているところとしてはこんな感じ、、、
1.資材等の格納ラックや商品の配架用棚の追加など足場回りを鍛えるための幾許かの設備投資
2.経理方針の見直し(これは主に妻が進めています。)
3.仕分や出品などのオペレーションの改善
4.利益目標の見直し

きっかけとしてはやっぱりAmazonのFBA在庫受領制限の導入が大きいです。
現在5,000点ほどのFBA在庫がありますが、Amazonから提示された上限はなんと5,400ちょっと。
返送や廃棄、値下げとか言って既存の在庫の回転率を見直すったってこんなバッファじゃいくらなんでもあんまりです。。
ヤフオクやふぉりくろーると複数チャネルを回していて、そろそろ出荷のオペレーションについても本格的に横串通したやり方作っていかないと、と思ってたところもあり、結論としてマケプレについては出品者発送とAmazon発送と仕分けて在庫管理するやり方で行くことにしました。

・・・

11月から4子の保育園が無事決まり、離乳準備を進めなくてはということで、今夜は母乳ではなく粉ミルクを哺乳瓶で溶かして与えてみました。
めちゃめちゃ渋って号泣されはしたものの、なんとか粘ってめちゃめちゃ不味そうな顔しながらも少し飲んでくれたので一安心。よしっ!

なんだかんだで、また新しいフェーズに移ってきたな、俺、いま移ろいにあるんだなってことをちゃんと感じられた気がした、35の夜・・・

2011年10月16日日曜日

手広

iPad2買いました!
妻のと2台買いました。黒の32G。
3Gは殺して、Wifiオンリーで月々2,200円×2台で4,400円×48ヶ月。
ちょこっと触っただけですけど、目下のところいい感じです。
商売柄でしょうか、早速iBookインストールしてみました。
フリーの英字ペーパーバックをパラパラやってみた程度でしたが、イイですね、これ。お気に入りのコンテンツ入れて読みたくなりますね。
電子書籍とかタブレットPCとか流行りの業界用語で切ってもしょーがない代物ですこれ。
自分らの商売にどう活かしていけるかこれからいろいろ試してみたいと思います。

続いて、棚をひとつ追加購入しました!
大正だか昭和初期のアンティークです。
うちの場合は、将来実店舗にも自宅用にも使えるという視点で選んでいるんですが、あっという間に品でいっぱいになってしまいました。
それでも今の規模なら回転させるのに程々で気に入っています。
これからも一役買ってくれることを期待して。

そして今日は子供達が待ちに待ったジブリ美術館。
こういう家族のイベントを挟みながらまた一所懸命を繰り返しくりかえししていきたいと思います。




2011年10月7日金曜日

しなをつくる

先日は作業台の購入により作業効率が格段にアップしたと書きました。
そのことで新たな変化として起こってきてるのは、手をあれこれ動かして物理的なスペースの中でモノを考え工夫するということの面白さとそこから得られる手応えが、思いの外商売には有効な感覚なのではないかということ。
空間ってやっぱりポテンシャルなんだなってこと。
この棚はこういう棚というのをざっくり流動的に殺しておいて、広い作業台で手と頭を思いっきり自由に動かしてまた棚に戻して、棚と作業台の間を手と品が行ったり来たり。
このリズムがとても楽しいです。
すると扱う品が増えても自然にその規模に応じた振舞いってものが出てくるものだし、どうコンパイルしてやろうかなって発想にも自然に意欲がついてきます。
まさに大は小を兼ねる。
ニュートンの猫が子猫を産んだ際に使用人に頼んで親猫と子猫用の出入口を大小それぞれ壁に作らせようとしたら、親猫が通れる口ひとつで十分では?と使用人に言われたというエピソードがありましたが、勢い重視の作業の際も、きめ細やかなステップワークが要求される際もどちらにも対応できる作業スペース。う~ん、やはりスペースってポテンシャル。
そんでもってその上で、研究にひたすら没頭して熱中するあまり大ボケかましたニュートンも、現実世界において万有引力の法則という抽象をやってのけたわけだからこれまた偉大。
物理の扱う、現実とモデルの関係って面白い、いろんな示唆をくれます。
なにも自動車やコンピュータを拵えたり新しい品種のお酒を醸造したりすることばかりが商品開発でないのと一緒で、こんな毎日の中から生まれる何か新しい品っていうのもありえるんじゃないかなぁという希望をもって生きてまいります。

それから字は違いますが女性のなまめかしいようすを表す「科(しな)」。で、ニュートンがやった業績は一般的に「科学」と呼ばれる体系として認知されています。
この「科」という字、辞書によると農作物の出来を量ることをルーツに持つ文字とのこと。そこから派生して等級や階級を表す意味を持つと。つまりひとつの秩序とか系・システムのこと。
あ~それで科学か~ふむふむ、なんですが、改めて女性のなまめかしさを表すのに「科」を作るという表現ははて?
なんとなく想像ですけども、昔の人は女の人を品定めする際に、この女性が作り出す「科」の感覚を重視していたってことかしら、と。
男女のあいだで、特別なふたりのあいだだけで取り交わされる品と科のメッセージング、いいね~、そんなふうにして品(科)を拵えていけたら楽しいなぁ嬉しいなぁ、作業台を前にしてそんなふうなことを想像しています。

2011年10月1日土曜日

9月を振り返って

10月朔日を迎えました。神奈月の夜。
日中はまだ暑苦しく感じる時間帯はありますが、夜はだいぶ涼しい。ということで9月を振り返ってみます。

9月、一言でいうと、はげしい一ヶ月でした。
汗、かきまくりの一ヶ月でした。
娘の小学校最初の運動会、同業者の人たちとの初めてのオフ会、12年ぶりの懐かしい先輩との再会、友人のお子さん4人預かったら子供が8人って家がちょっとした保育園状態、などなど・・・
仕事の上でも、過去最高規模の仕入れと品出し。ふぉりくろーるもなんとかオープンしたし。
残念ながら売上や利益は過去最高という訳にはいきませんでしたが、月の後半から徐々に効果が現れてきてますし、規模に挑戦するというテーマについては一応の手応えが得られたように思います。
10月も引き続き、9月の路線を踏まえていきたい。

・・・

今日は午前中は数字の確認やらなんやら机にかじりついた後、購入してあった作業台を設置して少し仕事部屋を模様替えして、お昼を作って学校が休みの娘と妻と食べて、ひと休みして出品を120点ほど。
それにしても作業台は買って正解でした。
仕事の効率がめちゃめちゃ上がりました。
120点の出品(クリーニングから納品出荷まで)も普通のテンポで2時間ちょいでしたが、120点程度じゃ作業台のポテンシャル持て余してる感じです。
パソコンのデスクトップも広いほど作業効率が良いのと同じで、効率を上げるための試行錯誤にかけられる自由度の違いというか。

それと、10月からは買取りも少しずつ始めてみようかなと思っています。
何はともあれ、自分のやり方、自分たちのやり方、少しずつ形になってきてるのかな、いや、でもこれからが本番だな、いよいよ締めてかからないと、そんな様々な想いが去来する秋の夜長の入の頃です。