2012年12月19日水曜日

持ち腐れズ

時の歩みの足早く、今年ももう残り10日と少し。
あっという間に過ぎて行った一年、その感覚は年々増していってるような。


すっかり更新が疎かになってます。
忙しい、ということもあるんですが、いや、これまでの数年忙しくしている時ほど書き物がやりたくなるものだったのが、この頃は仕事や家子供のことにむかうだけで精果て殊更に自分のことをことばにしてひねり出すような欲望なんてものは湧いてこず、これはもう言葉で遊んではいらんないなーといった仕舞い。


でも、この間に学んだのは、自分の持っているものはすべて使い切ってやろうとしながら自分がまだ持っていないものはできる限り取り込んでやろうとすること、これらの方向の異なることを両方同時に逐次的に漸次的にほぼ同時となるように、曙と宵とを同じく見る時間の流択のなかに身を置きつつ、どこかにひたすら流れてゆくように。


今年もあとわずか、何に対しても発熱していける自分でいたいのっす。

2012年11月12日月曜日

詩とビジネス 2

この週末は楽しくも考えること感じる事多し、の二日間でした。
大学中退してまもなくの頃丸の内のある郵便局で深夜勤していた頃からの付き合い、披露宴でスピーチもしてもらい、お互いに子持ちになってからもちょいちょい語らって来た友人が、家族揃って泊まりがけで遊びに来てくれたのでした。
何話したんだっけな、論語と算盤とか、マウイとか、スミヤバザルとかw
みんなでおにぎりにぎって外で遊んで食べて、たくさん笑って。

そして麻衣子も商売のこと、自分なりの言葉で語ろうとしていて、それでまずその自分の言葉で語り始めようとしていることがきっと重要で、そしてある程度まではその事だけでビジネスでのひと巡りはじゅうぶん可能で。
ただ、それだけで世代交代を迎えるようでは意味がなくて、ひと巡り終えたあとのシーズンを人生の最も奮いどころとして走り抜けてもうすぐもうすぐ、だね、やっぱり僕ら夫婦ふたりして、ふたりだからこその言葉を放ちはじめたいのだと僕は思う。
これってやはり挑戦なのかな。

僕と麻衣子のふたりの名であっても、ふたりの思いもふたりの考えも、一つの言葉にのせて放ってみたい。
逆行しちゃってるかもしれない。
でも、だって、それをやらないかぎり、僕らは何をやってもウソになってしまうし、ましてや自分のウソに気づかないまま始めてしまうことは取り返しのつかない事態を自分で回収できなくするのだし。
ウソがマコトと成り、ウソをやめようとしてマコトから外れる、そうはなりたくない。
だから、僕は僕の言葉で語る、麻衣子は麻衣子の言葉で語る、それはそれ、僕や麻衣子の顔をした個々人が、それぞれの声でそれぞれを成り立たせている全身全霊を以て仮託してゆく。
それはその通り、その通りとしてその上で、それぞれが僕たちふたり分の言葉を世に向けて放つ。
その言葉とは、ある時はビジネスという形を取って表されるものであってもいいと思うが、それはビジネスのためではなくて、それは結局ビジネスだったんだという程の差で。
その事を貫き通した先で待ってるひとたちの顔をきっと僕は懐かしむだろうし、この点について僕は幸いにして妥協を知らない。
他はなんでもいいんです。あらゆることがいい。

さてさて、何のために生きてみようか。
僕らはこの選択について絶対的に自由なはず。
だから、その代わりと言ってはなんですが、残念ながら僕ってのは死なないんですね。
死ねないじゃなくて死なない。
「美しい」という言い方を知らないまま、美しさを頼りにして僕は死なない。

2012年11月9日金曜日

ふたつの目と

HUNTER×HUNTERのパーム=シベリアじゃないですが、右目と左目って違う機能を司っているなぁって気がすることありませんか?
自分の顔を、鏡や写真でよくみてみると、右目と左目でけっこうカタチが違っていて、手で顔の半分を覆うと右と左で性格の異なる、まるで別人みたいに見えることすらありますよね。
左半分の自分は外交的で好奇心でいっぱい、右半分は少し自信なさげで感情が少ない感じ、とか。

僕自身、頭の中で、性格の違う人格が対話していて、どちらの人格が強く出るかで行動そのものが変わっちゃうみたいな、そんな経験がある気がしていて、で、せっかくなんでそれぞれのキャラにとある設定をしてやろうと思って最近、右の目は識者の目(信じない目)、左の目は愚者の目(信じる目)なんてふうに名づけてみたりしています。
まぁ遊びみたいなもんなんですが、自分的にはけっこう重大事なような気もしていて。
遊びついでにもう少し言うと、第3の自分なんてのも控えていて、そいつは帝王の目(ありのままを見る目)を持ってるんですw
はい、冗談抜きで一所懸命遊ぼうともがいておりますw
これからもこのふたつの目と第3の目を使って、ジタバタ励んで参ります!

・・・

それでは最後にお知らせです。

来月12月7日から24日(Xmasイブ!)まで火曜日を除く16日間、中目黒の古書店デッサンさんにて、旧ソ連時代の絵本展示即売会の第2弾、題して『ふぉりくろーる。冬のロシア絵本展』が開催となります。


※↑フライヤーです。


絵本と侮ることなかれ。
えらい遠くの彼方から貫かれっちまう感じ、どうか味わって。

会場:デッサン | dessin >> dessinweb.jp
   東京都目黒区東山1-9-7-1F >> GoogleMap
   tel. fax. 03-3710-2310
会期:2012年12月7日[金]- 12月24日[月]
時間:12:00-20:00[火曜休み]
選書:ふぉりくろーる。 >> folklor.jp


※ふぉりくろーる。のFBページでは一部絵本の写真などシェアしています。
 ぜひ覗いてみてください。
 ふぉりくろーるのFacebookページ >> www.facebook.com/folklor.jp

2012年11月2日金曜日

シェアって奪いあいじゃなくて分かちあいじゃネ

11月に入りました。
まだ日中は穏やかな天気で、体を動かているとじんわり上気するような気候、だけど朝晩はずいぶん冷えるようになって。
この時期になると、千葉でいまの稼業をはじめた年の同じ頃を思い出します。
都内まで出かけて深夜まで仕入して帰宅するような日々。
駅から歩く途、月がやたらでっかく光って浮かんでいて。
ああいう印象は、きっとこれからも自分たちを励ましてくれる、そこにはちゃんと信頼があるって思って。
さー、今年のこの月もまた頑張っていこう!
今年の今月のお月さんもよろしくッ!ってな具合で。

というわけで、たいへん前向きな姿勢で11月のスタートを切った感まんまんですが、実際、10月は色々と充実した月でした。
あめつちのキャッシュフロー的にはもう少し踏ん張っていかないといかんところですが、出来高としてはまずまずで、今年最もよかった6月に迫るほどでした。

ふぉりくろーる。も商品ラインナップの充実やFacebookページでの試みが徐々に実を結びつつあることを実感しています。
12月の展示即売会に向けて、まだまだやることてんこ盛りではあるのですが、手元のコンパスは進む方角をピンと指していて、その方角に向かってひとつひとつちゃんと仕事しながらも矯めつ眇めつ色んなことを夢んでいくんだウワオ。

一所懸命やっていると、ふっと出くわすスゲー、グっとくるー、ふわっとじわっと、みたいなそーゆーいろんなのを勿体ないからみんなにお裾わけしてェ~なァ~とか思うことありますよね。
と同時に、おーあんたそういうの持ってんだァ~いいね!刺戟もらっちゃうなー、おいらも負けずにそういうの披露しちゃうーみたいな。
例えばまだ見ぬライバルたちとの切磋琢磨とか、自分との戦いとかそういうのでも一緒だと思うんすけど。
そういうことの先で、自分や誰かの「持ってる」ものを奪い合うんでなくて、そういう「持ってる」を介して何かを分かちあえるっつーか、そーゆー世の中はいいんじゃんと思う。
で、僕の場合は、まずは妻で。と同時に皆さんで。
そういうふうに始まってるんで。
そんな僕らを今月もどーぞよろしくお願い申し上げます。

2012年10月26日金曜日

詩とビジネス

僕が脱サラして、妻と一緒に商売づくりしていこうと決めてから、二人の間でずっとあたため続けているテーマ。
詩とビジネス。

詩とは、ここでは俳句や短歌などの定型詩といわれているものや、近代・現代詩などの自由詩といった文学ジャンルとしての詩ばかりを指すものではなく、例えば宮沢賢治の童話作品だのノルシュテインやタルコフスキーの映像作品だの、果てはある人々の佇まい、風景、日常のほんの些細な出来事に至るまで、いやもっと、芸術とかアートとかいうものばかりでなくて、お笑いとかプロレスとかエッチとか鼻くそとか鼻毛とかなんにでも、そこに宿るものそこから承けとられる類のもの、そういうものを指して言おうとしています。
いわば、何にでも宿ってるよ詩ってやつは、そういう感じ。

そしてビジネスとは、企業に勤めたり自営業だったりでものを売ったり買ったりそういうことばかりを指すのでなく、経済活動を伴った人間の営み全般を指すものとして意識しています。
ざっくりとひとことで言い換えると、busy+ness、ということで「せわしさ」。

これら、一見共存不可能に見えること等を一挙に捉えつつ、僕らの活動・人生のベースとする。

詩を作って売る、ではなく、詩でビジネスするということでもなく、まさに詩でありながらビジネスである、ビジネスでありながら詩である、という、詩とビジネスが一挙に捉えられてあるということ。ハイここ重要w

そういうものをこの世界に置いていきたいです。
そういうものとしてこの世界を老いて逝きたいです。
いやいや、まだまだアンチエイジングを忘れたわけではないのでえ~~、古びれることなく、新しく在りたいと思っておりますんで、そこんとこヨロシクです!


つーことで、あめつちもふぉりくろーる。も、ふぉりくろーる。もあめつちも、昨日も今日も明日も明後日も、全力でせわしくせわしくじっくりてきぱきプルプル励んでおりますよ。

2012年10月10日水曜日

一応戦い

10月もあっという間に三分の一が過ぎようとしています。
日中はまだ夏を疑うような暑さがしんどい日もありますが、朝晩はだいぶ涼しくなってきました。
季節の変わり目ってやつですね。

ところで季節の変わり目は、僕はいつも風邪をひいてしまいます。
この時期の風邪は、妻いはく、からだを変わりゆく季節に合わせようと働いての上のことだとか。
そうか、春夏仕様のからだを秋冬仕様に変化させてる途中だからゆがみが出るのは当然たら当然、おーしおいら自然体じゃんなんていつものプラス思考。そうこれもお得意の(おバカの)ポジティブシンキングw
ただ、この季節の変わり目、からだの転調もさることながら、気分や思考や精神まで転調するようで、ちょっと色々方針転換を考えています。
これまで夫婦揃って週に6日月から土は日中仕事、日祝朝晩家事育児でバタバタ毎日過ごして来てるんですが、5人の育児+子供達の成長でそろそろこのサイクルがきつくなって来ました。
以前、作業の一部をアウトソースするということを進めていたのですが、諸々の条件が調わず断念しており、こうなってくると事業内容を少しシフトさせて行くほかないなと。ふぉりくろーるとあめつちの二本立てで行くことに揺らぎはありませんが、それぞれの内容をもっと良くしていかないといけない。
ふぉりくろーるにはまだまだ手をかけてやらないといけないので、あめつちにはできる限り手をかけない自由放任自然農法作戦で。
ここであめつちにおいて出来るだけ掛けたくない手というのは、競い合いにかかる手に他ならず。
で、色々考えるとやはり輸出なんです。
ふぉりくろーるで輸入、あめつちで輸出。
実はこれ、妻から出たアイディア。
もともとせどりを僕に持ち出してきたのも妻。
はい、二人でせっせこ餅つきやっとるんです。
というか、まずは二人で出来ることとして、最高のお餅をつかなくてはなのです。
手は二人合わせて4本しかないんですから、阿修羅や千手観音のようになるには道はあまりに険しい、険しい道のりなのです。

2012年10月1日月曜日

ポジティブシンキングの秋です。

最近、~~~としての自分、ということを考えることがあります。
自分の役割とか、肩書きとか、要するにラベルですね。
若い頃はこのラベルというものが嫌いでした。
レッテルなんかと一緒にして、勝手に貼り付けてくれるなよ、そんな息巻きだったのかもしれません。
でも、20代の終わり頃からちょっと考え方が変わり始め、社会に(関わりたくないという部分も含め)関わろうとする限りラベルを意識しないということは有り得ない、だったらそのラベルってやつを一番いいラベルにしてやろう、そんな感じに考えるようになっていった、いやそう考えるほうがポジティブだ、と考えるようになったんだと思います。

とりあえず脱線しますけど、ポジティブシンキング、これって自分の場合すごーく大事で。
ドンマイ・ドンマイ、気にせず行こー:とはちょっと違って、どう考えることがポジティブにつながるのか、要するに、コレとソレを比較してソレの方がマシだからソレを選択する、ではなくて、明らかにポジティブな方角ってのが初めからあって、どうするとそっちを向くことができるのかを考えるというか、それが自分の場合のポジティブシンキング。ハピネスシンキングでもいいんですけど、より抽象的なのでポジティブシンキングの方が近いかな。

・・・

またしても脱線したまま話を戻しません。
9月も終わりということで、昨晩は妻といろんな話をしました。
なかでも、僕が少し力を込めて語ったのは、ぶつかりあえる相手がいることの大切さ。
一生無傷で居られたら、それはそれで案外幸せなこともあるのかもしれないけれど、それは、なんつーか、へその緒がずっと繋がったまんまというか、だって人は生まれてくるときにへその緒切っちゃうんだから、無傷で生まれてくる人って皆無なんだから、傷つくことを恐れててはやはり自分で生きていくことは難しくなる。
まぁ、スーパーサイヤ人でっすね。
つんつくつんとかおぼっちまんくんの類でっすね。
そのうち妻も眠ってしまって、そういうことを妻や娘や息子の寝顔に語りかけたかった長月晦日の夜だったわけです。

・・・

商売のことを振り返ると、あめつちは9月、少し守りに回ってしまいました。
その分、ふぉりくろーるを頑張りました。
結果、トータルでは8月を下回ってしまいました。
ふぉりくろーるに関しては12月の即売会に向けての動き出しという意味では手応えを得られているので悪くはありませんが、あめつちが痩せてしまうと土台がぐらついてしまうので、10月はもっと積極的にならなくては。
というわけで、10月は妻が大活躍しますw
子供たちも運動会だー文化祭だーと元気に頑張っています。
僕も負けずに頑張ります。
ポジティブな方角を求めて笑い飯、ボケとツッコミみんなで畳み掛け合って参ります。
まずは年末に向かって、ポジティブシンキングの秋です。

2012年9月20日木曜日

錆びてなお

今日も一日、たくさん歩きました。たくさん汗をかきました。
モノと向き合い、選び、記録し、買い、記録し、データを読み、予測し、検証し、調べ、判断し、むにゃむにゃむにゃむにゃむにやむー、むーむーでした。
なんていうか、ミッションはローギアに入ってるんです。
で、エンジンはフルスロットル。
すると、険しい勾配の坂道でもグイグイ登って行けちゃうんです。
あめつちは駆動部分、ふぉりくろーる。はバギー。みんな乗せてレッツラGO!
白鳥ボートでもイイですけどw
ちょっと錆びついたくらいのいい味の。

というわけでふぉりくろーる。先週から均一価格コーナーを始めました。
かなり思い切って一冊840円。
加えて、全品送料無料。
リニューアルをきっかけに、できる事はやっておこう、と。
でもって、現在たいへんご好評をいただき、品出しのそばからお買上げいただいて、再開早々品薄状態でご迷惑おかけしております。できる限りで仕入・出品進めておりますので、少し長い目でみていただけるとありがたいです。
そんなこんなもありまして、今回のリニューアルを経てウェブショップにとって必要な機能要らない機能が整理でき、これから色んな料理をたくさん載っけていくための器が整った感じです。
まだまだ暑い日が続いていてなかなか秋らしくなってこない中ですが、暦はもうすぐ秋分ですから、もしかしたら秋をすっ飛ばしてすぐ冬なんてことになっちゃうのかもしれませんが、秋冬に向けてたくさん企画を用意していきますので、皆さん引き続きよろしくお願い致します。

ふぃ~、ちょいと草臥れ。
ほんのすこし風邪でもひいておこうかな、なんて。

2012年9月15日土曜日

ヘッドマスター

JRに乗ってたら、ドアの上のトレインチャンネルで流れてた任天堂のコンテンツ、ハクイアリの生態に関するネタが目に付いた。
巣中に葉っぱを運び込んでそこで食用のキノコを栽培し、老廃物は巣外の所定の場所に廃棄するという、なんともエコで健気でタイムリーなフォーキャスト。
それで思い出した。
小さい頃、家の裏でアリをずっと観察してた時のこと。
アリって、ここでは働きアリのことだけど、ぱっと見の印象、みな勤勉で、フラットに統率された組織で働いてるように見えるのだけど、よくよくみてると、まったくみんながみんなおんなじというわけではないように見えてくる。
隊列崩さないように順番ちゃんと守る奴もいればちょこまかちょこまか落ち着きない奴もいる。エサや土片をマジメに黙って運んでる奴もいれば大物狙いで乾涸びたカエルなんかに取り付く奴もいる。で大物手伝う奴がいる一方で完全に無視してる奴らもいる。
漠然とアリがいっぱいいるな〜と眺めてるだけじゃわからなかった個々の働き、ディテールを追ってゆくうちに働きアリという全体は様々な個々の有機的な繋がりや紡ぎによって織り成されているという拡がりに至る。
恍惚としていました。
紺碧の空。


それから30年以上過ぎ、違う場所でおんなじ空のしたで、今おれはあの働きアリやってんだなぁ。
あれ?じゃあ、あの恍惚としていた美貌の少年はその後どこに?


居ますよ、今でも。僕のアタマの後ろ、40センチくらい上のあたりで何かいじりながら、未来の方に向ってます。

2012年9月7日金曜日

NO.4

正直、妻と一緒だったら何処でもいい、子供たちもいずれ自分の伴侶と出逢ってそれぞれの居のことを考えたらいい。僕らときたら、もしかしたら岩手の郷里に帰るかもしれないし、自由が丘とか田園調布とか優雅な趣味暮らしを指向するかもしれないし、全く暮らしたことのない場所、海外とか、ロシア?グルジア?トルコ?アラブ?ヨーロッパ?辺境?孤島?なんて、イメージは何処までだって馳せるし実際何処でもいい妻と一緒だったら何処でもいい。

小2長女は、庭付き戸建に住みたいと言う。
2〜5番目からは特にコメントを聞かない。
妻も特にこだわりはないみたい。
多分僕と同じ考えだと思う。

現在は家族7人、文京区で2LDKの賃貸マンションに仕事場兼ねて暮らしているけど、慢性的なスペース不足。
子供たちはどんどん大きくなるし、在庫や資材の置き場所にも困る。
情報だけを売っているひとは在庫を持たないから気にならないだろうけど、モノを扱う以上、場所のチカラはとても大切。
モノを活かすために、場所のチカラ、空間のチカラをもっと活かさないといけない。
いや、活かすというよりは、活きた場所・活きた空間を拵えて、そのことからチカラを貰うというべきか。

しかし、場所に縛られてはよくない。この場所じゃないと出来ない、そういう制約をもたらしたくはない。その場所ならではの何か、ということもあるだろうけども、その場合だって場所がことを起こすわけじゃあない。ことを起こすのは言わずもがな、ひとで。
やはり、ひとが場所を活かし、活きた場所がまたひとを活かすんだな。

僕と妻とふたり降り立つ場所が初土であって、そこが何かが始まるための土壌であり、それはつまり棲家だ。
舎という字には、人としての最初の暮らしを始める場所という成り立ちがあって、四番目の舎女(おきめ)がうまれたとき我家はまさに文字通りの状況で。だから、舎女とは暮らしを立てる場所の女として名付けたのです。舎女がそこで創めることそのものに意味があるし価値もはたらきだす。
僕らは舎女に活かされてる。

2012年9月5日水曜日

夫婦のこととか

アニメ「あの花」を家族で観ながら、妻と高校時代や幼少期のことで話す機会がありました。それなりに昔の話です。忘れてしまってることも多いだろうし、事実に対して違う色をつけていることもあるかもしれません。それでも、これからの自分たちや子供たちのことを思うのに、自分たちの過去のことを語り合うのはよいことだと思えます。耳を貸すうち話しているうち、もっと聞きたくなるしもっと話したくなる。時間なんてあっという間に過ぎてしまう。商売も家庭も妻と二人三脚、出会って一緒になって、色んな危機wを乗り越えて、これから先もこうして力合わせてやってゆくこころひとつに、なればごく自然なことなんだろかと。
お互いの昔の恋人のことも話します。びみょーに面白くない時もあるけどw、妻も僕も一所懸命ひたむきに自分の恋に関わって来たのだなと思えば逆に不思議と誇らしい気持ちにもなったり。
夫婦って面白いものですね。

昨日、友人カップルにベビーが誕生しました。
大学の音楽創造サークルの後輩なんですけど、そいつ、僕と誕生日が一緒で変な親近感もあってか、自分たちにまた子供が増えたみたいに悦ばしくて、なんかまた燃え上がっちゃってる今日この頃です。

「あの花」観終えて、明日から涼しくなるかもね、なんて言ってみたものの、なんのまだまだ、今日も暑いです。暑い一日です。

2012年8月31日金曜日

終わり。始まり。

また夏休みが終わります。
旅行から帰る子連れのひとたちの姿もちらほら。
この子育て世帯の夏休み、僕の田舎の岩手のほうだともう少し早くて、お盆が過ぎると同時に夏も終わり、子供たちの夏休みも終わり、そして、冬の備えの為のせわしない時期に移ってゆきます。
お盆は毎年実家で過ごすことにしているので、北の夏が終わることを感じ、またここで東京の夏の終わりを迎える、だから一年に二度夏の終わりを経験する事になります。
三年前に実家の祖母が死に、墓参りの意味が少し変わってから、殊この感覚を意識するようになったように思います。
花は北上、折り返すように夏は南に向って終わる。
この感覚は、この二つの夏の終わりを感じることは、北でうまれて東京で家族と生活する今の僕や家族にとって何か意味のあることのように思えて、だからお盆を田舎で過ごすのかもしれません。

そんな八月の晦日の折、妻とやっているロシア絵本のお店、ふぉりくろーる。をリニューアルオープンさせることにしました。

ふぉりくろーる。

休止している間にも多方面からのお引き合いを賜り、本当にありがたいことです。
今後はウェブ上での活動を充実させてゆくとともに、次のステップに向っていろいろ膨らませていきたいと思っています。
まずは本日正午のウェブショップ開店、どうぞよろしくお願い致します。

夏の終わりというものの、まだまだ暑い日が続いていますが、どうか実りある一日を!

2012年8月16日木曜日

疲れシラズ

お盆の三ヶ日は実家のある岩手で過ごしました。
完全休業です。
しかし、完全休養は無理無理。
実家に戻るとうちの子達に加え甥っ子姪っ子総勢11人が好き放題やっとるんで、まさに日々カオス!
10分おきに誰かが泣きわめくんで、寝っころがってる場合じゃないです。
でもまぁ、子供らは水や空気のうまい田舎でめいっぱいひろびろーのびのびーな夏休みを満喫できたようなので、また、自分も子供と一緒になってはっちゃけられたのでそれはそれでオッケー。

商売の方も、八月の前半はお盆期間のための仕込みをせっせこせっせこ積み上げておりましたので、やった分の成果はちゃんと出ているのでホッとしてるところ。
東京に戻ってからは、夏休み明け、読書・芸術の秋、クリスマス・年末、それぞれの大きな需要に向けてしっかり準備して行きたいです。

それと、うちの商売とは直接関係ありませんが、地元で建築・建設業に携わっている父親から聞いた話。
ここ岩手も含め、宮城・福島の三県の沿岸地区では復興関連の建設需要過多で、地元企業のみならずゼネコンはじめ中央の大手業者もリソースが足りない中、まったく供給が追いついておらず、工事が進まないどころかそもそも計画が始められないといった状況なんだそう。
それに追い打ちをかけるようにして、特需目当ての業者が営業先行で受注契約するだけして挙句工期遅れ当たり前、延ばすだけ延ばして契約不履行、代替発注かけようにもまともなところはどこも既に塞がっていて、そんな調子なので復興計画は遅々として進まず、現状今後も良くなってゆく見通しが立っていないのだそう。それだけに留まらず、ひとの足元みた高額見積りをふっかける業者も出る始末だそうで、ここにも人為の落穴。
地震や津波の被害ばかりでなく、言わば人災とも呼べる傷みによって自分の故郷岩手東北が思うように治癒できずにいる。
そう思うと結構こたえます。
そんな中でも心あるまっとうな業者は、震災以来ずっと120%の稼働で対応しているのだそう。

僕らも、結果を焦らず、日々の仕事をしっかり積み上げてゆこうと思います

2012年8月12日日曜日

能無し

一応これでも古本など転売しながら生計を立てている身なわけですが、やっててつくづく思いやられるのは、自分の知識のなさ。
いや、社会生活を営んでいく分で困るほどではないですけど、ほんとうに知識がない。
時々自分でも、俺ってほんとうは馬鹿なんじゃないかと疑いたくなるほどです。
特に、商品知識というものがまるで備わっていません。
一応、美術・芸術分野に関してはお酒飲みながら談議する程度には知ってるつもりですけど、金にできるほどかと言われると黙っちゃう。
本は好きで読むときは没頭して読みますし、所謂教養番組なんかも好んで見ますし、人の話聞くのも好きだし、情報は日頃かなりこの身に浴びせかけている筈なんですけど、なぜか使える知識として定着されない。
知識のための装置としての脳の使い方がまるでわかってないとしか言いようがない・・
あ、こうやって書いているうちになんだかまわりがポッカリ白くなってきました。

ダメだ、知ってる事に興味がわかない。。知らないことだけ、知りたいよ。。

2012年8月9日木曜日

五年後

こっからの五年てどんなだろうって想像します。
よくやります。毎年、毎月、こっからの五年てやつを。
でもここまでの五年てのは全くと言っていいほど気にしない。
常にここからの五年。回顧はなし。でも代わりに懐古ばっかし、なんちゃってw

で、実際のところ、五年前に想像していた五年後の世の中は、現在の世の中とだいたい一緒、我ながらうまく想像できてる。
でも、五年前、いまの自分の状況だけは想像しきれていなかった。
五年前にサラリーマンになってる自分を十年前の自分は全く想像できてなかったし、古本商売しながら五児の父親になってるとは五年前夢にも思ってなかったw

なんか、世の中の未来のことはしっかり予測するくせに、いや、予測しているからこそかな、それに合わせた自分を用意しようとしていない。
まぁ、単に無計画なだけなんでしょうけどもw

とは言え、こっからの五年、果たしてこれまでと一緒でいいのかなぁ。
五年後の世の中と、五年後の自分、ぶつけてみたいんじゃないのかなぁ、俺。
そして五年後に回顧したいんじゃないのかなぁ、成ったじゃん俺、五年前に想像してた自分に初めて成れたじゃん!
そう回顧したいんじゃないのかなぁ、そろそろこの俺は。

自分で自分の回顧展催せるくらいの、回顧に値するくらいの自分、どんどん用意していかなくちゃな。
五年後の自分を追い越すくらいに。

2012年8月2日木曜日

買わない理由

最近、一部でメディアを賑わせている?せどり業界ですが、このせどりという言葉の指すところの定義がこのところぐにゃんぐにゃんwで、というのも、元は業者間で利鞘を取るために立ち回るプレーヤーを言っていた(by Wikipedia)ものが、ブックオフで買ってAmazonで転売するだの、ヤフオクで買ってAmazonで転売するだのまたはebayで輸出入するだの、終いにはAmazonで在庫切れしそうな商品を新品で買っておいてプレミア化したらAmazonで売り抜くといった手法に至るまで、凡そネットで転売する行為はすべてせどりに当てはまるといった何でもありバーリトゥード状態になっています。もうすべての商行為=せどりって言えちゃいそうな勢い。商社もせどらーw。

そして最近のトレンドは、この有象無象のせどりマーケットで稼ぐためのノウハウビジネスへとメタ化、いわゆる情報商材をせどり手法でパッケージングするというもの。
この業界、もうすっかり成熟し切ってるんですね。
経験より言葉が売れてしまうとしたら、それはちょっとイヤな世界。
原子力政治と一緒な感じ。
津波ソングとおんなじ。
個人の内面を歌えばそれはたちまち世界の相貌としてあらわれてくるような時代に、自分の体験よりも誰かの体験を先んじてしまうような事が起こるとしたら、それは個人の時代の象徴としてはあまりに錯誤だ。

僕は自分で感じたことしか信じないし、僕が行ったことしか感じられない、感じたくない。そして言葉は素晴らしいし、僕も言葉を愛す。ある言葉とは僕の全体を貫くものだし、僕の全体を貫いていった事は特別な言葉となる。だから、そうじゃない言葉に対しては僕は買わない。



では、これからサッカー観戦です。

2012年8月1日水曜日

好きに向ってフットワーク

電車で移動していると、大きな荷物を持ったひとを多くみかけるようになりました。避暑でしょうか。思いおもいの夏休み。
大きい荷物を抱えたひとを見るのは好きです。いろんな想いを詰め込んだバッグを抱えてほんの少しくたびれた格好で。

おもえばこの稼業も荷物荷物、いつも何か抱えて放しての繰り返し。見るのとするのと違いはあれど、好きなことのそばで仕事できてるってことなのかな。だとしたら、もっとそばに行けるようにもっともっと頑張ろう。

2012年7月26日木曜日

一緒に盛り上がっていきましょー

今年も200日を過ぎ、7月も残り一週間を切りました。早っ!
2012年、ということで言えば、前半の半年間は試行錯誤の暗中模索でジタバタやってましたが、後半については前半試したことを踏まえて成長・飛躍したいと目論んでいるところ。
とは言え、子供が一人増え、保育園が決まるまでは妻も動くに動けない状況、そんななかでもちゃんと成果を出していかなくちゃなので、この状況にあわせたパフォーマンスの出し方を流動的に作っていかなきゃならんところ。知識と経験・知恵と体力、全部フル動員です。
取り敢えずのポイントとしては12月に予定している第二回ロシア絵本展の開催に向けての動き方。
妻が産後期で仕事に参加できない期間をおいた8月から11月までの四ヶ月間のステップワークがミソ。
で、このステップワークのベースとなっているのがやはりAmazonからの収益で仕入もやはりブックオフ。
最近のブックオフではセールもほとんどないので、コツコツと平日の日中を店回りにあてています。
そして土曜日は商品化に集中。作業の一部を外注化する事ができたので、平日分を一気にやっちゃいます。
一方の妻はロシア絵本の準備をコツコツと。
ロシア絵本はありがたい事にウェブショップを休止しているにもかかわらずお問い合わせや直接のご購入などをいただいていて、これはボヤボヤしてられない、そろそろネジ巻いてこーという感じです。

というわけでまた状況に応じて色々手入れしながらになるんでしょうけど、取り敢えずこの夏はオリンピックやマンUの香川、ヤンキースのイチローに負けないように、いや一緒になって盛り上がっていきたいところです。

あ、だけど、忘れちゃいけない。こんなときこそ「じっくりとてきぱきと」。
最近、同業の先輩に言われたフレーズです。

2012年7月18日水曜日

夢のコスト

僕には夢があります。
あくまで譬えるならの話だけど、それはイーハトーブ大学のようなもの。幻想であり同時にリアリズムである何か。
言い換えると、ポエジーと等価され商われること。
そこに何か生きていることの本質があるような気がして、そういうことを自分の人生の全体を貫いて感じられるようになりたい、或いはただただ向かって行きたいってだけなのかもしれないけど。
いまの稼業からどうやってその夢のところに辿り着くのか、正味のところさっぱりわかりませんw
わかりませんが、何するにつけやって来ては過ぎてゆく選択のひとつひとつが、その度毎になんとか夢をみることを自分に繋ぎとめておいてくれる唯一の手段であるかのような気がするから、だから、どんな稼業をしていたって、その中で自分がちゃんと選んだんだって言えることが言い続けられるってことが最も大切なことなんじゃないかって思います。


雨の日も晴れの日も、それに見あった選択をしていければいい。
天気予報ばかり気にしてたんじゃもったいないと思う。


ただ、こういう言葉は無力だな。
いくらもかかってない。聞いてくれるひとにとっては多分無料同然。でもいい。自分の夢のためだから。それに対してはこれからも自分で払ってゆく。

釣り糸を垂らす先

第5子が産まれてから10日目となりました。
この10日間は、実に長い10日間でした。
仕事と家事・育児で流石に目が回ってました。
ちょっと久々にやばいかなぁ・・・なんて弱音もよぎったりしましたが、こういう状況だからこそ、自分の弱いところ脆いところを改めて自覚するチャンスと思うようにして踏ん張りました。


で、見えたこと、それは何かというと、自分の力で制御できるところとそうでないところの境目、そういうラインについてかなり突っ込んで考えること。
要するに自分の限界。
自分という奴が己でできる限界。
とことん思い知りました。
例えば、食事ひとつさえも、拵えるのは自分でやれても食べるのは僕一人ではなく、7歳、5歳、3歳、1歳がそれぞれに食べる、それが食事となっていて、彼らの食事が円滑に進んで初めて全体の食事が滞りなく終えられる。
それぞれが自分の勝手ばかり優先させていると、食事というひとくくりのイベントはまるで成り立たない。
ここで僕に出来ることはそれぞれが持つ方向性の間でわずかの共通な方角を感じながらすこしずつ、全体としての大きな方角を目指すよう取り持つこと。
必ずしもうまくいくとは限らないけど、やっているうちに皆がそれを感じ始め、だんだんと開きが揃ってくる。
自分なんてもんはたいした才覚もないし、特別な能力があるわけでもない、スペシャルなものが何一つない(爆!)、だけども、なんか死ぬまでにはスペシャルな何かを自分の中に育てたいと願いつつもそれが一体何なのかはさっぱり皆目見当もつかぬ、だからそれがなんなのかなんとなくでもわかるようになるまではせめて、自分の器くらいは信じたい。
スペシャルなものは何ひとつないけど、だけど何かスペシャルなものが育つ器であるということは信じ切りたい。
そして、他の器と比べてみたい。交わしてみたい。
妻ともそういうふうにして切磋琢磨してるところある気がしています。


この商売始めたばかりの頃も、月の売上が100万を超えたあたりから受注後対応でオーバーフローしはじめたのをきっかけにFBAサービスの利用を選択したんでしたが、今回も外注化を一部図ろうかと考えています。
対象として考えているのは商品化工程の一部。
糸の先に何があるのかいまはわからないので、しばし水面に意識を投じます。

2012年7月10日火曜日

フィフス生誕

7月9日午前11時39分、第五子が無事産まれました。
たくさんの人にお祝いのメッセージを頂いて、本当に感謝感激です。
これまでは比較的安産な妻も今回は、臍の緒がいつもより長くて身体に巻きついた赤児が出ようにもうまく出られず何度も戻ったり出ようとしたりを繰り返し母子ともにずいぶん苦労しました。それでも体づくりをしっかりやってた成果か骨盤も子宮もしっかり構え、危険なく安産の範囲で終える事が出来たようです。そしてくたーっとなった母子とそれを讃える助産師さん方の姿を見つめながら感謝と誇らしい気持ちに満たされました。
その一方で僕と子供達は何もできずただ妻と赤児と助産師と大仕事に向かっている人達を信じてその時を待つだけという歯痒さのようなものを覚えながらも、「ママも赤ちゃんも頑張った!次はここからのひと月はこっちが頑張る番だ!おー!」そんな感じで昨晩も今朝もチビたちとチームワークを確かめ合ったところでした!

2012年6月28日木曜日

六月振り返ります

まだ三日残しておりますが六月を振り返っちゃいます。

六月は、この商売始めて三年目の最初の月だったのですが、幸いなことに売上、粗利益ともに過去最高水準の出来となりそうです。ところがところが、今年頭の不振がたたり支払い過多による最終赤字確定というなんともお粗末な内容。。囧rz
それでも、やろうとしてることは出来つつあって、今後もその方針は変わらず。
とかなんとか言いながら、またはみ出しつつ広げつつ右往左往しながら修正していくことになるんだろうとは思いつつ・・・

数字以外の部分では、妻との仕事の仕方がずいぶんと整理できたのが大きかった。
一人で何かをやるということはえてして篭もって視野が狭くなりがちな一方で、ひとりの責任でやれる分気が楽ということはある。
でも、一人でやれることってやっぱり限界があって、シンクロする大変さ難しさはあれどチームでしか達成できないポイントってのがやはりあって、妻とそういう地点を目指すための一歩をまた踏むことが出来たような気がして、まだまだ課題はたくさんあるけど、今後もこの同期によるパフォーマンスアップのテーマに取り組み続けていきたいと思います。

これまでのところ、自分はどちらかというとスペシャリストというよりはゼネラリスト寄りな資質の人間と思うようにしてやってきたフシがあるのだけども、これからはスペシャリストと呼べるような何かを持てるように意識したいと思う今日この頃。
何をやっていてもとかくこの世はすべて面白く、何か専門的な領域に自分を特化させていくことで自分の可能性を狭くしているみたいでどうしても抵抗感が否めなかったのだけど、子育てするようになり商売するようになり、誰かにとって必要なもの価値のあるもの信じられるもの、そういうものに対して識ろうとして自分をそういうことのために割くというか、それに見合うだけの自分になろうとするというか、キャパという面もあるし、意志の強さという面もあろうし、そんなふうに自分を磨いていきたいと強く思うようになって。
二十歳過ぎたらただの人とかいう言葉の一方で孔子さんみたいな人もいる。せっかく33まで何ひとつ特化したものを持たないこだわりでやってきたのだから、そのこだわりはこれからもこだわりつつ、スペシャルなものスペシャルな奴、自分のなかに育てて行きたいのです。

2012年6月11日月曜日

好循環のきっかけ

六月に入ったくらいから、家族揃ってやたらと早寝早起き納豆朝食な国民的自営育児健康家族と化しているわが家です。


日中くたくたになってるせいだと思うんですが、親が夜更かしすると子供達もすぐつられるのでそれを避けるために出来るだけ早く寝床に入るようにしていたら、何時の間にかうとうと、結果やたらと早く自然に目が覚めちゃうという好循環に結果陥っちゃったという例のアレ。


明日で5歳になる次女はこれまでも家族で一番早起きちゃんだったんですが、超寝坊助3歳長男くんまでもが6時台に自分から起きてくるという奇跡的状況!


これはしめたとばかりに、学校・保育園の時間の前に家事の一切を済ませちまえば、保育園送った後はすぐに仕事にうつれるじゃねーかと親が家事をテキパキこなし出すと、子供達も自然と支度のペースが良くなってくるときてやがる。


あ、これってそもそも、3女が離乳して深夜にミルクあげることがなくなったせいなのかもと結構冷静な回顧も交えつつ、
そんな 3女も今月で1歳迎え、どんどん女の子になっていく、楽しみだけど少し寂しいような、でもまたその寂しさも悦びなんだな、という出木杉な自分の状況に甘んじることなく、 エントロピーマキシマムスイッチオン、ユークリッドも非ユークリッドも一緒に来い!みたいな感じでこの梅雨の鬱陶しい時期を乗り切っていきたいものです!

2012年6月6日水曜日

だから僕らが気をつけていること

六月です。サッカーのワールドカップ最終予選も始まりました。熱い夏がまたやってきました。
わが妻も第五子出産に向け臨月突入、というわけで、あわせて仕事のやり方も調整中~な、朱夏真っ盛りの頃です。


思えば去年の今頃も第四子出産を控えた時期で、この夫婦共働の家業のかたちになってから初めて迎える出産だったこと、また地震の影響で色々たいへんだったこともあり、それなりに入念なシミュレーションをして臨んだものでした。

今度は年子での出産なので、一歳児見ながらの家事育児ですからやっぱり楽ではないのでしょうが、うまくやらなくちゃなぁと気力胆力養いつつ、何かと煩雑になりがちな折、家事や仕事の優先順位をしっかりつけて臨むものぞと帯を締め直しているところです。


と、何かにつけ、この稼業をやっていてつとにおもうのは、稼ぐことと家のこととがつながってて、暮らしと仕事を切り離して考えることが出来ないということ。仕事場と住居が一つどころにあるためそうなってる面もありますが、商品化作業を自前でやってるからには恐らく一緒でしょう。人を雇い、作業を任せ、経営に徹すれば変わるかもしれませんが、そもそも子供を持たないか子育てをアウトソーシングするでもない限り結局同じだろうという気もします。


サラリーマン時代は、頻発する深夜残業のせいで自分は会社に張り付け、たまの休みに家族で出掛ける程度で家事育児をやる余裕はまったくなし、子供の顔も忘れちゃう程でしたから、もはや子育てには完全ノータッチ状態。妻は妻で3児の育児と家事に専念せざるを得ず、夫婦揃ってストレス溜めたり発散したりの毎日。そんなこんなで?会社勤めを諦め一念発起、せどりに転身図った次第。


せどりを始めてからの日々については前ブログに綴った通り、ここでは繰り返しませんが、ここまで来て振り返ってみてサラリーマン時代と何が一番変わったかと言えば、稼業と家事育児を縦割り分業とするような夫婦の間にあった見えない垣根が取り払われ、夫婦2人ゼロベースで一緒にボトムアップできるようになったこと。ゼロベースでやるとなった時、2人に残るものとは何か、それをしっかり見極めることが出来たこと。後は、その残ってるものを活かして生きてゆく、そうやって生活を作ってゆく、この二年間はまさにそういうプロセスでした。途中、金回りに行き詰って肝を潰しかけたり、羽目を外して妻の逆鱗に触れたことなども幾度かありましたwが、幸い大きな病気やケガをすることもなくやって来れたこと。サラリーマンの頃は本気で死にかけたことが何度かあったことを思えば大きな進歩ですw。


来月は第五子の出産を迎えます。この大イベントを迎えるにあたって、これまで通り夫婦のことをタテ割りにしないで、自分達で立てたやり方で、静かにだけど熱くこの夏を燃やしていきたいものです。(熱臭ッ!!)

2012年5月25日金曜日

三年目、二年間鍛えてきた得意なことをしっかりと

GWが過ぎて半袖で過ごす日も多くなってきました。
気付けば五月もあと一週間。
早いもんです。
ちょうどいまから二年前の五月の最後の週、ほんとにちょうど丸二年、3年続けたサラリーマンやめて徒手空拳、いや携帯(後にiPhone)片手にブックオフ巡るめくるめくターンアラウンドな日々のはじまり。
この方、千葉から東京に移り住み、あの大地震と原発事故があり、長女が小学校に入学し、神戸の友人が結婚し、うちに四子が産まれ、古物商許可を取り、ロシア絵本展の共同開催、と、大きな出来事を挙げてみてふと、僕が何か一人でやったことなんて古物商許可取ったことぐらいでw、ほんと、周りの人たちに生かされてやってこれてるんだよなぁ、としみじみ。

なんて、しみじみとか言って余裕ぶっこいてますが、余裕なんて全然なくて相も変わらずせわしなくやっております。
7月の第5子誕生を節目に、ふぉりくろーるのロシア絵本展も第2回開催を晩秋の頃にと目論み、やりたいこと・やれること・やらなきゃならないことがそれぞれ同一線上に収斂してきた(せざるをえない)感じで、う~ん体力持つかなぁ。

でも、ここからの一年ってほんとに正念場です。
自分たちが一番得意なこと、この二年で鍛錬してきたことを精一杯やっていきたい、と思いを新たにしたのでした。

2012年5月9日水曜日

4歳が正しい!

GW明けてからこちら、ちょっと体調優れません。
ずっと2速と3速の間くらいで高速の伸びが追いついてこない感じ・・・
やりたいこと、やらなきゃならんこと、盛りだくさんなんですけども、やっつけきれない・・・
そういうときに限って子供がぐずったりわめいたり。
それでこっちもイラついちゃって、それを受けてか4歳の次女が「早く一人暮らししたい!」と宣う始末。。
って、あんた4歳じゃん・・・
いや、でも君の言うことは結構正しい。
子供部屋を用意できていないのがまずいんだ、きっと。
アメリカのどっかの州では子供一人に一部屋与えないと虐待の罪になってしまうんだとか。
それはちょっと極端だとしても、う~ん、居住スペースをもう少し広げる努力をしなくちゃ。


今更ですけど、人が増えると場所を食うんですね。
今年は居室の拡張=事業の成長、必須です。

2012年5月4日金曜日

ロシアな休日ならず

昨日に引き続き、東京地方はあいにくの雨もよう。
そして、今日で私、36歳になるみたいです。
お祝いということで、今日は千葉の妻の実家にお呼ばれしてるので行ってきます!


そう言えば、今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、昨日開幕でした。
今年はロシア特集なんですよね。
0歳から入場可能なプログラムがあって、まさに我が家にとってうってつけな企画!
であるにも拘わらず、結局チケット取らなかった・・・
まぁ、今日明日明後日と出かける予定が入ってるんで仕方なし、なんですが、
うう、やっぱり行きたかったなぁ・・
GWじゃなくて秋口とかにやってほしいなぁ。


という訳で?昨日の商品化作業の中でも、ロシアの作曲家・演奏家の廃盤CDをいくつか扱いました。
直接影響があることはないと思いますが、なんとなく気分です。


それからロシアつながりで、6日にはとあるイベントに出かけてきます。

ロシアのおもちゃ箱

ふぉりくろーるのロシア絵本展の際にお世話になった、ロシア雑貨店パルクさんえほんやるすばんばんするかいしゃさんも出店されています。めずらしくてかわいらしい品々がひしめき合ってそうです。GWの予定がまだの方、覗いてみてはいかがでしょうか?

2012年5月3日木曜日

疑問から問いへ

たいへんご無沙汰いたしております。
あめつち雑記、もう3ヶ月以上も中座していたんですね。
これからまた書けるだけ書いてみようと思います。


まずは、妻との共同ブログの件。
前回のエントリーで、妻と二人で綴る何か新しい媒体を、ということを書きましたが、今のところ構想してはいるものの実際はまだ動き出せていません。
ロシア絵本の専門店「ふぉりくろーる」と、現状Amazonマーケットプレイスやヤフーオークションへの出品という形態を採る万屋的商売基盤「あめつち商店」、これらの運営については相も変わらず妻との二人三脚で精出してやらせていただいています。
しかし、商売と家事育児の両立で二人とも手一杯、そこに加えて二人で何かを書く著す、というところまではなかなか手を付けるに付けられていない、というのが実情だったりします。
とはいえ、やりたいことはやりたいんで、近いうちに何らかの形でちゃんとやろうと思っとります。はい。


それから、近況について。
前回のエントリからこれまでのこと。
まず、トピックとしては、ふぉりくろーるのロシア絵本展。
3/2~3/18、中目黒の古書店「デッサン」さんのギャラリースペースにて、委託販売という形ではありますがふぉりくろーるの商品を400点以上展示即売させていただきました。
会は予想以上にご好評を頂き、これからの我々にとってたいへんな弾みとなりました。
お陰様で、年内には第2回の開催も・・・とデッサンさんと一緒に目論んでおります。
もう、ほんとに、乞うご期待です!


・・・


さて、世間はGW真最中ですが、私のところもGW真最中です!
0歳~7歳が4人同時に家に居ますから、GWにならないわけにいかぬといったところです。
でも、半分くらいは仕事になっちゃうんだと思います。
まぁ自営業ですからね、仕事も家庭もひとつながりで、そういうもんだと思います。
仕事のさ中でも子供たちや夫婦のこれからのことを考え、家族と過ごしているときも仕事とのつながりをいつも意識している、そういうもんだと思います。
いつのまにか影響を与え合いスライドしてゆく何か、さっきまでは確かに先導してくれるものだったにも拘わらず同じ軌跡の先に進む場合は先導者はない、そういうもんだと思います。
ちょっとだけずらしてみる、それだけでずいぶん違うもんだと思います。
おーい!元気か~!?って声を掛けてみる、そこから新しい何かが始まるんだと思います。
今月でこの商売も3年目に突入。
こんなふうにして一日いちにちを始めてみたいと思います。

2012年1月22日日曜日

人と会う

昨日21日は、人と会う一日でした。
夕方は妻と一緒に、あるイベントの打ち合わせ、夜は来客があって、商売について語らう。
人と会っていろんな話を交わすのは実に面白いです。
グッときます。


そして、今回の記事でもってあめつち雑記を一時休止致します。
で、新しいブログをスタートしようと思っています。
新しいブログでは、私と妻と、一緒に何かを表せる形を取ろうと思います。
後ほど改めてここでお知らせします。


2012年1月10日火曜日

日露ビジネスジャーナル

先日のエントリーでご紹介した、取材の記事が公開されたとのご連絡をいただいたので、改めてご紹介します。


日露ビジネスジャーナル : ロシア絵本は一種の美術品かも――学究の徒、ネット販売に転進


記事の主な内容は、妻と運営するロシア絵本の店「ふぉりくろーる」のこれまでと妻のキャリアに関するものです。


また、記事が掲載された媒体である日露ビジネスジャーナルでは、他にも「ロシア」と「ビジネス」で括られた草の根的な取材記事がずらりと並んでいて、ロシアを考えている人はもちろん、そうでない人でもビジネスや企業に関するヒントを得られるのではないかと思います。
是非ご覧いただければと思います。


日露ビジネスジャーナル


最後にひとりごと。


日本とロシア、転じて、日本であることと日本でないこと、日本語であることと日本語でないこと、日本語で書かれた書物と日本語で書かれてない書物、アカデミズムであることとアカデミズムでないこと、そして、それらの二律背反とは独立して双方と接した普遍的なこと間にあるもの、そういうことがこれからの私たちの商売・ビジネスの基軸となってゆくという強い確信。
新しい人たちに向けて、過去から未来に向かって。

2012年1月9日月曜日

遅ればせながら年始に

2012年最初の投稿ですが、年始のご挨拶を口上するのがとても難しく


ただ、後輩が己の人生の岐路に私と私の家族を頼って遊びに来てくれたり、
妻や子供たちや親や妹弟、仲間や同僚やライバルたちが皆明日に向けて日々を過ごしたり、
そうやってごく自然に流れてゆく時間の中でわたしのそんざいがいつどんなふうに無くなったとしても、
決して悔いのないように、日と日をしっかり歩み続けたい。
急いたり、惑ったりすることはあったとしても、自分で選んだ道、さいごまで踏み抜いてゆきたい。


多分ずっと変わってないと思います。
先をゆく人の背を追うようにして顔を上げてきたんだと思います。
前を向いてきたんだと思います。
これからもそうでしかないと思います。


今年は私も妻も年男に年女。
違う年にしたいと思います。


最後に、せどりの大先輩であるたそがれ親父こと吉本康永氏のご逝去に際し、
謹んでお悔やみ申し上げますとともに心よりご冥福をお祈り申し上げます。