2011年12月28日水曜日

ジョナサンッ!

唐突ですが、私の実家では、私が中学生くらいまでは稲作をやっていました。
猫の額ほどの田んぼ三つで自宅用と販売用の米づくり、所謂第二種兼業農家ってやつでした。
主に祖母がみていたのですが、田んぼ三つばかりなので機械は導入せずすべて手仕事、親も仕事が休みの日は田に出ていました。
田植えや稲刈りの時期は子供も朝から晩まで田に出て手伝い、小五のときなんかは草刈鎌で小指をちょんぎってしまい、慌てて指を拾って医者に駆け込んだなんてこともありました。
それでもまぁ小学生のうちはいやいやながらも黙って作業していましたが、中学になると部活やらなんやらと言い訳付けてサボるように。
ある日私は、嫌でイヤで仕方なかったこの稲作仕事を完全にうっちゃるつもりで、父親に稲作をやめちまえと直談判。
あんたがしっかり稼いでんだから収入に困ることはないだろうに、これっぽっちの田んぼなんかやめちまった方が楽だぜ、と。
しかし父親はこれをあっさり却下。
食い下がって訳を聞くと、父親曰く、一見無駄だと思えるところに大事なことが紛れてんだ、確かに自分で食う以外の米を売ったところで年に何十万にしかならん、が、自分たちに米を食わすには何十万かかかる、これがどういう意味か考えろ。
はぁ? (゚Д゚≡゚Д゚)?
当時は分かったような分からんような、まぁ話としては分かるがだからって世の中米作りより大事なことばかりに見えるお年頃、腑に落ちる筈もなく、毎年田植えと稲刈りの時期はなんとなく憂鬱、そんな季節を繰り返していました。
でも、ねぇ、今はなんとなくわかる気がしますよ、自分で飯の種稼ぐようになって、自分以外の家族の飯の種も稼ぐようになって。
なんか急に思い出したですよ、田んぼ仕事のライフサイクル。


さて、今年も残すところあと四日。
今月の出来はちょっと厳しめ。
中盤、マケプレ以外の商品化にいろいろ手こずって、一番効率のいいところにあまり時間をかけられなかったせい。
でも、いろいろやってみて分かったことも多々あり、一見無駄だと思えるところに紛れてる大事な何かが、ちらっと見えた気がしています。
大晦日はオフにする予定なので、残り3日、商品化の試みに集中します!


おそらく年内のブログ更新は今日でおしまいになるかと思いますんで、ここでひと足お先にご挨拶。
一年間御付き合い頂きありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
ではみなさん、良いお年を!

2011年12月18日日曜日

ウォッカと珈琲

先週の金曜に、とあるネット媒体を主宰されているジャーナリストの方と、妻と私でお会いして2~3時間ほどの取材を受けるという機会がありました。
近所のカレー屋さんでランチしながらの顔合わせ・情報交流、それから自宅に移動して写真撮影。
話題は主に現在うちがやってる商売について、それから今後のお互いの方向性について交流させていただきました。
とても有意義なやりとりをさせていただきました。
記事が公開となった時には改めてここでご紹介できればと思います。


その夜は妻の大学時代の友人(ロシア語学科の同級生)が遊びに来るということで、ロシア・酒ならウォッカだろ、ということでウォッカを近所の酒屋で購入しておもてなし。
我ながら見事な短絡ぶりなり。


今月の頭は10年来の友人と飲んで話す機会があったんですが、その際話したことと言えば、来年あたりはお互い転機になりそうだ、なんてこと。
風と帆、そんな喩えで、動と静にまつわる世相についての洞察をよくした、なんて言うとちょっと眉唾な感じがしなくもないですがw、要するに彼も僕も、世の動きの中に自分の進むべき道を見出していくための準備が整いつつあることを、そうじゃなきゃなんないってことを確かめあった、そんな夜だったのかなぁと。
そんな矢先での取材の話だったんで、友人と交わした酒の席を思い起こした次第。


昨日は出品作業を80点ほど。
のち本棚を三架設置。
そして夕方から家族で横浜に劇団四季のキャッツを観に。
子供達の興奮はカーテンコールの終わる最後の瞬間まで醒めることなく、感動に浸っているようでした。
しかし、乳児含む子ども四人連れて舞台を観にいけるのって、ちょっと考えるとプリキュアや戦隊・ライダーなんかのショーとかおかあさんといっしょライブとか、お子様向けイベント以外ではそうそうない気がします。
演出の流れを壊さないようにぐずった子どもを遮音の別室にすみやかに誘導、このためのスタッフを客席に大勢配置しています。
さすがだなあ、プロだなあ、むかし舞台に関わっていたこともあってその思いは一入でした。


言ってみりゃ当たり前のことなんでしょうけど、商売にはいろんな相があるなぁというのを、ヒヨッコなりに最近よく思います。
経済にも躁鬱がある、なんて言い方あるみたいですが、似たようなものを感じます。
企業でも個人でも、何かしらの商行為をする際に、この躁鬱の諸相に在っていかに行動するか(行動しないという選択も含めて)ってのは、商行為の主体が人間である限り、人間の活動に躁鬱というサイクルがある限りついてまわる問題だよなー。
自分一個の裡にあるその躁鬱のサイクルというものも、この問題を商行為上の問題と思って俯瞰してみると、実は裡にあるサイクルというのは既にほぼ消失していて、自分の商売が沿っているサイクルの上に移ってしまってない?
要するに、躁鬱に対する視線が、一個人としての自分の裡から個人の総体としての経済へと移っていくという過程、それがこの一年半の間で起こったのかなってのがヒヨッコなりの感触。
そしてやると決めたらやる(いまはまだ動かない)、それはいい、では「やると決める(まだ動かない)」ってのはいついかなる時か、その瞬間をどうやってつかまえるのか。
商売ってそんなことの集合体だなぁ、経済ってそんなことの集合体なのかなぁ。グっとくる瞬間ひととき、みんなの、そういうの集められるのかな、集めてみたいのかな俺、みたいな。
忙しくしていて一杯の珈琲を淹れる時間も惜しむような平日を過ごす一方、この一杯の珈琲を淹れるということと一冊の本を売ることってのは本質的におんなじことなんじゃなかろうか、この珈琲の香りと苦みには遠くアフリカの人々の労働の汗や苦悩とそれを受けとめる雄大な風土がある、そんな思いとともに日曜の午後を過ごしました。


とりとめないですが、今年も残すところ2週間を切ったところで、鬱とは無縁の4人のチビ達に囲まれながら、来年に向けて、ヒヨッコなりになにかっつーとまとめようとして途中で投げ出すいつものアレを今日もやったなぁってことで、今週はおしまい。

2011年12月14日水曜日

宴のあと

せどりの大先輩方が一堂に会したブック忘年会オフ2011、最初から最後まで悪酔いすることなくw、たくさんの方と交流させていただきました。
会はたいへんな盛況をみせ、幹事のれんぽんさん、beatzさんは終始幹事役に徹しておられ、その労に依るところ絶大でした。
本当にお疲れ様でした。

会では、いろんな方と様々にお話させていただいたのですが、印象に残っている話題がほんとうに数多あり、そのままご紹介させていだくには余りに膨大な字量となってしまうためここでは割愛させていただくとして、敢えてひとつだけ、備忘録的な意味も含め書き留めさせていただくと、二次会の少し和んでくだけた場面で何人かの方から、あめつち商店主催の会を開いてみたら?ということを仰っていただいて、これは結構自分にとっては思いがけず光栄なお話で、そういうことももしかしたらありなのかな、もちろん今回のような盛大なオフ会というわけにはいかないでしょうが、ちょっと前向きに考えてみてもいいのかなという気持ちが湧いてきているのも確かなようです。
また、せっかく自分が主催するんならちょっとはあめつちらしい趣向を企ててみても悪くないだろうと、思ってみればアイディアはいくつかそれなりに浮かんでくるようです。
今回のオフ会にはあめつち商店からは私一人の参加となりましたが、妻あって家族あってのあめつち商店というわけで、例えば仕事に子育てに奔走中の転売夫婦がまんじりともしない日常のなかでもなんとかワイワイやれるような、そんな催しがあっても面白いんじゃないかなぁとか、少し欲張ったことを考えたりしてます。
年が明けて、またいろんなことにチャレンジしていくなかで新たに見えてくることもあるかと思うので、そういったこともくぐらせながらなんとか進んでいきたいなぁ、そんな思いがゆらゆら揺れる或る暮れの一日です。

2011年12月11日日曜日

明日じゃなくて、すでに今日!

明日は同業者の集い、今年一番のビッグイベント、ブック忘年会オフ2011。
僭越ながら私あめつち商店onibizも参加させていただきます。
れんぽんさん、beatzさん、かぴぱら堂さん、エーブックさんはじめ有名人目白押し。あ、古書タローも潜入するらしいですね。
どんな会になるんだかさっぱり見当つきません。怖いやらなんやらでちゃんと眠れるかしらん。

で、このビッグイベントの前に除籍本の整理を済ませてしまいたかったんですが、なかなか思うように進められず、現在の進捗は仕分が3割程度。
飲みのネタがひとつつぶれっちまいました。
しかし、仕分途中ですが、こんなに真っ黒にヤケた本までありました。
こんなでも必要とする方がいるのだろうか・・・
わかんねー、わかんねーよ古書・・・!
ということでせめて今日はいつも以上に仕入を頑張ろう、と思ったんですが、結果は惜しくも995点。
またしても一日千点の壁を越えられず悔し涙。
ルートの選定であやが出ました。
あと5点、なんとかなったっしょ、絶対ううっ。。
23時閉店の早稲田を後にして、見上げるとそこには微妙に曇った月。
こころなしか霞んで滲んでぼやけておりました。
帰りがけに知りました。
月蝕だったんすね。。

家に着くと、妻も子供たちも静かに寝息をたてています。
妊婦も子供もよく寝ます。
これはとてもいいことです。
僕も寝るの大好きなんですけどね、最近たっぷり寝てないですね。
たっぷり寝る日を夢見つつ、明日の忘年会のあとは、買取フォーマットの準備と、仕分&出品の追い込みだッ。
明日は忘年すっぞ!
来年はこれまでと違う新しい年にすっぞ!

2011年12月1日木曜日

除籍本2,000冊

昨日、妻がお世話になっている某大学の関係施設の除籍本の引き取りに伺ってきました。
その数2,000冊。
可動式の大型書架12列分。
120サイズのダンボール58箱分、レンタルした2トントラックのアルミコンテナの床が箱2段積みでびっしり埋まりました。
持ち帰って搬入してみると部屋に収まり切らず、玄関の外やらベランダやら箱で溢れかえってます。
この2,000冊、除籍本一括で引き受けてるので全て商品化出来るわけではなく、やはり仕分がカギとなりそう。
でも今の状態では仕分のためのスペースがまるでありません。
仕分けのためのスペースはうちの生命線なので、とにかくスペース作るためにも未出品の在庫をどんどん出品、出品、出品です。しなくては、です。ガンバリマス。

と、朝の庶務を終え一段落ついたところでブログに書いて、このあとの自分を追い込む訳ですね。
そもそも除籍本一括引受けなんてのも自分追い込んじゃってますけども。
どれだけ利益化できるかわかりませんが、まずは挑戦です。


あ、でも今日は夕方から娘の学校で面談があるんだった・・・がーん。。