2011年10月7日金曜日

しなをつくる

先日は作業台の購入により作業効率が格段にアップしたと書きました。
そのことで新たな変化として起こってきてるのは、手をあれこれ動かして物理的なスペースの中でモノを考え工夫するということの面白さとそこから得られる手応えが、思いの外商売には有効な感覚なのではないかということ。
空間ってやっぱりポテンシャルなんだなってこと。
この棚はこういう棚というのをざっくり流動的に殺しておいて、広い作業台で手と頭を思いっきり自由に動かしてまた棚に戻して、棚と作業台の間を手と品が行ったり来たり。
このリズムがとても楽しいです。
すると扱う品が増えても自然にその規模に応じた振舞いってものが出てくるものだし、どうコンパイルしてやろうかなって発想にも自然に意欲がついてきます。
まさに大は小を兼ねる。
ニュートンの猫が子猫を産んだ際に使用人に頼んで親猫と子猫用の出入口を大小それぞれ壁に作らせようとしたら、親猫が通れる口ひとつで十分では?と使用人に言われたというエピソードがありましたが、勢い重視の作業の際も、きめ細やかなステップワークが要求される際もどちらにも対応できる作業スペース。う~ん、やはりスペースってポテンシャル。
そんでもってその上で、研究にひたすら没頭して熱中するあまり大ボケかましたニュートンも、現実世界において万有引力の法則という抽象をやってのけたわけだからこれまた偉大。
物理の扱う、現実とモデルの関係って面白い、いろんな示唆をくれます。
なにも自動車やコンピュータを拵えたり新しい品種のお酒を醸造したりすることばかりが商品開発でないのと一緒で、こんな毎日の中から生まれる何か新しい品っていうのもありえるんじゃないかなぁという希望をもって生きてまいります。

それから字は違いますが女性のなまめかしいようすを表す「科(しな)」。で、ニュートンがやった業績は一般的に「科学」と呼ばれる体系として認知されています。
この「科」という字、辞書によると農作物の出来を量ることをルーツに持つ文字とのこと。そこから派生して等級や階級を表す意味を持つと。つまりひとつの秩序とか系・システムのこと。
あ~それで科学か~ふむふむ、なんですが、改めて女性のなまめかしさを表すのに「科」を作るという表現ははて?
なんとなく想像ですけども、昔の人は女の人を品定めする際に、この女性が作り出す「科」の感覚を重視していたってことかしら、と。
男女のあいだで、特別なふたりのあいだだけで取り交わされる品と科のメッセージング、いいね~、そんなふうにして品(科)を拵えていけたら楽しいなぁ嬉しいなぁ、作業台を前にしてそんなふうなことを想像しています。

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