2012年9月15日土曜日

ヘッドマスター

JRに乗ってたら、ドアの上のトレインチャンネルで流れてた任天堂のコンテンツ、ハクイアリの生態に関するネタが目に付いた。
巣中に葉っぱを運び込んでそこで食用のキノコを栽培し、老廃物は巣外の所定の場所に廃棄するという、なんともエコで健気でタイムリーなフォーキャスト。
それで思い出した。
小さい頃、家の裏でアリをずっと観察してた時のこと。
アリって、ここでは働きアリのことだけど、ぱっと見の印象、みな勤勉で、フラットに統率された組織で働いてるように見えるのだけど、よくよくみてると、まったくみんながみんなおんなじというわけではないように見えてくる。
隊列崩さないように順番ちゃんと守る奴もいればちょこまかちょこまか落ち着きない奴もいる。エサや土片をマジメに黙って運んでる奴もいれば大物狙いで乾涸びたカエルなんかに取り付く奴もいる。で大物手伝う奴がいる一方で完全に無視してる奴らもいる。
漠然とアリがいっぱいいるな〜と眺めてるだけじゃわからなかった個々の働き、ディテールを追ってゆくうちに働きアリという全体は様々な個々の有機的な繋がりや紡ぎによって織り成されているという拡がりに至る。
恍惚としていました。
紺碧の空。


それから30年以上過ぎ、違う場所でおんなじ空のしたで、今おれはあの働きアリやってんだなぁ。
あれ?じゃあ、あの恍惚としていた美貌の少年はその後どこに?


居ますよ、今でも。僕のアタマの後ろ、40センチくらい上のあたりで何かいじりながら、未来の方に向ってます。

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